雑誌やインターネットの中で電子回路を見つけた、その回路を使って電子工作を楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。自分で回路の設計ができる人はもちろん回路設計ができない人でも、電子回路があれば自作への挑戦が可能になりますし、アートワークなどの情報が明記してあればユニバーサル基板を使い部品のリード線をアートワーク代わりにしながら結線して自作することも可能です。ユニバーサル基板は、均等な間隔で部品の取り付け用の穴が開いていて、裏面には半田を塗布できるよう銅箔面が設けてあるもの、回路設計をされる仕事をしている人などもこのような基板を使い試作品を作ることがあります。ICソケットは、ユニバーサル基板に直接取り付けることができる専用の部品でもあり、ICそのものを直接半田付けしないので熱に弱いものを使うときなどICソケットが役立つ存在になってくれます。
ICの多くは熱に対してそれほど強くはないのですが、一般的な半田付けであれば熱で壊れることはありません。しかし、半田付けがあまり得意ではない人や初めてやるときなど上手に半田が溶けない、イモ半田になるなどで少し長めにこて先をつけていると壊れてしまうことも決してゼロではありません。ICソケットを使う場合にはソケットの樹脂モールドが溶けないようにするなどの注意点はありますが、ICソケットをユニバーサル基板に取り付けておけばジャンパー線などを足部分に半田付けするときでも安心です。