ICソケットでIC交換を容易にしよう

ICは、熱や静電気に壊れやすい性質を持ちます。静電気については、プリント基板への実装作業でもある半田付けをするときにアースバンドなどを装着することで回避できますが、熱については半田付けの作業を速やかに行うなどが求められます。電子工作を始めて行うときや、あまり半田付けに慣れていないときなど熱破壊で壊してしまうことも少なくありません。このようなときには、ICソケットを使えば直接ICに熱を与えて破壊させるなどのリスクを回避できるわけです。

ICソケットは、ICを装着するための電子部品で半田を取り除くことなくICを外すことができるメリットがあります。ICが何らかの理由で壊れてしまい交換が必要なときや回路を利用しなくなりICを再利用したいときなど、ICソケットに挿入しておけば簡単に交換や取り外しができるメリットを持ちます。ICにはピン配置があり、1番ピンになる部分には丸いマークがついているものがありますが、中にはマークがついていなくて仕様書などで1番ピンの場所を確認して実装しなければならないものもあります。一度半田付けをして、ピン配置が間違えていることに気が付くなどのケースもあるかと思われますが、24ピンや36ピンなどピン数が多いICの半田を取り除いて付け替えるとなったとき、作業工数が多くかかりますしランドが熱で剥がれるなどのリスクもあるわけです。

その点、ICソケットを使っている場合は簡単に外せて向きを変えられるなどのメリットを持ちます。

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