試作品や実験に便利なICソケット

電子回路を自ら設計、プリント基板のアートワークから部品の実装まですべて自ら行うときに便利な部品がICソケットです。プリント基板を自作して部品をはんだ付けする、一般的な電子部品は直接はんだ付けして固定してもICは別のものに交換しながら性能を確認したいといったとき、直接ICをはんだ付けするとその都度取り外しながら交換が必要になります。その点、ICソケットに取り付けるICは装着および取り外しが容易に行うことができるなどのメリットを持つ電子部品の一種で、ICソケットはプリント基板へのはんだ付けは行うけれども、ICそのものははんだ付けをしていないので交換が自在にできるメリットがあるわけです。試作品を作るとき、ICの品番が完全に決定していないなどのケースは多くある、候補は複数あるけれどもどれを使うのが一番良いのか実装して通電といった作業を繰り返す必要も少なくありません。

特にOPアンプなどのようなリニアICには、同じような機能を持つ部品が多数存在していて、設計した回路に適したものを見つけるためにその都度はんだを取り外してICを抜く、別のICに交換するなどの作業をしなければならないケースもあります。ICのピン数は種類に応じて様々で、20ピンや30ピンなどの数になると交換するための工数は多くかかるし、プリント基板のランドが半田ゴテの熱ではがれることもある、これを防止できるのもICソケットのメリットの一つです。

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