ICソケットのメリットとは?

ICソケットは、直接ICをプリント基板にはんだ付けせずに済む、このような特徴を持つ電子部品の一つです。電化製品などで利用されるケースはそれほど多くはありませんが、パソコンのCPUなどでICソケットが使われているケースが多いようです。主に、試作品を製造するときに利用することが多いのですが、ICを直接プリント基板に取り付けてしまうと交換するときには半田を取り除いてICを抜く、そして別のものをはんだ付けするなどの工数が必要です。8ピン程度のものであれば慣れている人が行えばすぐに交換はできますが、フラットパッケージ品やピン数が多いものなどを交換するときには労力を使うことになります。

作業工数の削減効果を期待できる、これもICソケットを利用するメリットの一つになりますが、数回の交換のために半田ごてでプリント基板のアートワークに接触させると熱でアートワークがはがれることもあります。一度プリントパターンがはがれてしまえば、そのプリント基板は使い物にならなくなるなど材料費の無駄が生じてしまうわけです。また、ICの脚の間隔はとても狭く、プリントパターンそのものが小さいなどからも数回の交換を繰り返しているとパターン同士がショートしてしまう、これに気が付かずに電源を投入するとショートによる故障が生じる可能性も出て来ます。量産になるまでの試作品の中で、ICの選定を行う段階ではICソケットを実装してその都度ICだけを交換するのが一般的です。

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